著者のコラム一覧
元木大介タレント・野球解説者

1971年12月30日、大阪府豊中市生まれ。上宮高時代に甲子園に3度出場し、歴代2位タイの通算6本塁打を放つ。89年のドラフト1位でダイエーに指名されるも、入団を拒否してハワイに野球留学。翌90年ドラフトで巨人から1位指名を受けて入団。長嶋監督が「クセ者」と呼んだ野球センスを武器に一時代を築いた。05年オフに引退。通算成績は1205試合に出場して打率・262、66本塁打、378打点。

僕の15年間のプロ野球生活はたった5分で“ピリオド”

公開日: 更新日:

 頭から冷や水をかけられるような電話でした。

 2005年9月25日。二軍で悶々としていた僕の携帯電話が鳴りました。液晶に目をやると、球団マネジャーからです。

 よっしゃ、一軍昇格やな。やっときたよ。

 7月6日に肉離れで二軍落ちしてから、2カ月半。足の故障はすっかり癒え、実戦復帰した二軍では打率3割を軽く超える成績を残しながら、一向に上からお呼びがかからない。若い選手の「絶好調なのに、なんでですかね」という言葉に苦笑いを浮かべて悔しさをごまかす毎日を過ごしていただけに、年甲斐もなく舞い上がりました。

 お疲れさまです!

 いつも以上に明るい調子で電話に出ると、マネジャーが対照的な低いトーンで言いました。

「清武球団代表が、明日の夜6時に帝国ホテルに来てくれって」

 そういうことか……。

 翌日、5時40分に約束の帝国ホテルに着くと、あまり早く行くのもかえって失礼と思い、駐車場に止めた車の中でボーッと時間を潰しました。

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