メジャーが「日本の高校生」獲得に“本腰”を入れ始める理由

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 仮に本人の意思に反して日本のプロ球団からドラフト指名されても、翌年の3月に交渉権は失効する。それを待って5月までに必要書類を提出すればメジャー挑戦は可能だ。

■自前で育てるほうがリスクが減らせる

 事前登録制度には抜け道がある上、メジャーは日本の高校生獲得にいよいよ本腰を入れようと考えている。背景にあるのは、やらずぶったくりの日本人大リーガーに対する凄まじい怒りだ。

 メジャーはこれまで、日本のプロで実績を残した選手にベラボーなカネを投じて獲得してきた。投資に見合うような結果が出ていればともかく、実際はそうじゃない。

 06年にはレッドソックスが松坂(現ソフトバンク)に入札金も含めて総額1億311万ドル(当時のレートで約120億円)をつぎ込みながら、期待外れに終わった。12年にはレンジャーズが、ダルビッシュをやはり入札金込みで総額1億1000万ドル(同85億円)で獲得。13年には13勝を挙げてサイ・ヤング賞の最終候補3人に入るなど3年間で39勝(25敗)をマークしたものの、今季は右肘のトミー・ジョン手術を受けて開幕前に離脱した。契約とはいえ、レンジャーズは今季1試合も登板しないダルに年俸1000万ドル(約12億円)を支払っている。

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