札幌ドームの「ファウルボール訴訟」 メジャーではどうなる?

公開日: 更新日:

 先日、5年前に札幌ドームで観戦中、ファウルボールが右目に当たって失明した30代の女性が安全対策が不十分だったとして日本ハムなどを相手取って損害賠償を求めていた民事訴訟の判決が札幌地裁であった。原告の訴えが認められ球団など被告3者に4190万円の支払いが命じられた。被告側はこれを不服とし控訴して徹底的に争う構えだ。こうしたケースは米国でも起きているのだろうか?

■ファウルボール

 米国でも球場で観戦中のファンがファウルボールで失明、あるいは頭蓋骨陥没などの大ケガを負い球団と球場を相手取って損害賠償訴訟を起こすケースは毎年のように起きている。

 しかし球団が訴えられたケースでは、すべて門前払い扱いで棄却されている。これは球団がチケットに、打撃練習や試合観戦中はファウルボールが飛んでくるので、注意するよう警告文を刷り込んで責任の回避をしており、それ以上に米国では「野球観戦ではファウルボールが飛んでくるのは当たり前でケガのリスクに関しては自己責任」というルールが根付いているからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑