センバツ出場校の糸満 打撃強力でも守備と投手力に不安あり
地元では「暑い夏こそ本番」という声が多いのが、糸満(沖縄)だ。
春のセンバツでは天理(奈良)に初戦負け。その屈辱をバネに、4月の九州大会では大分県大会覇者の鶴崎工を初戦で撃破。2回戦では飯塚(福岡)を破り、準決勝進出。九産大九州(福岡)に3-4で競り負けたものの、ベスト4まで勝ち上がった。持ち味は土壇場での粘り強さと3試合で21点という打撃だ。
九州地区担当スカウトが言う。
「今秋のドラフト候補にも名前が挙がっている遊撃の池間、エースの金城、捕手の比嘉、中堅の大城は同じ豊見城ボーイズの出身。ボーイズではそれと知られた選手で、県外の強豪校に勧誘されたこともあった。この4人が糸満に進学を決めた時から、地元では『数年後は糸満の天下だ』といわれていましたからね。ただ、打力はある一方、守備と投手力に不安があり、九州大会では3試合で20失点。ザルで水をすくうことにならなければいいんですが……」