セは歯が立たず? ソフトB強すぎて「日本シリーズ」魅力半減

公開日: 更新日:

 実際、今年の交流戦でいよいよセとパの「力の差」がハッキリした。セで貯金をつくったのは、10勝8敗の阪神ただ1球団。それでも6位に滑り込むのがやっとで、対戦成績はパの61勝44敗3引き分けとセが惨敗した。過去11回の交流戦のうち、9回はパの球団が制している。彼我の実力差はすでに露呈していたものの、今年のパの・581という勝率は過去最高だった。セがまるで歯が立たなかったパの中でもソフトバンクの強さが突出しているとあっては、球界内に「日本シリーズなんかやる必要があるのか」という“暴論”が飛び交うのも、むべなるかな、だ。

■番組コンテンツとして成り立つのか

「現実問題として、今年の日本シリーズが地上波中継のコンテンツとして成り立つのか、という不安はありますよ」と、民放テレビ局の関係者がこう漏らす。

「例年、両リーグのクライマックスシリーズ(CS)出場球団が確定した段階で、日本シリーズの中継局が決まります。その時点で予想を立てるとすれば、パはソフトバンク。セはどこが出てきても、最強ホークスVS弱小セという構図になる。ハナから結果が見えている対戦にどれだけ視聴者が興味を示してくれるのか。そうでなくても、日本シリーズの視聴率は右肩下がり。13年の楽天巨人は軒並み20%超を記録したものの、あれは田中マー君の活躍が社会現象になったから。昨年のソフトバンク―阪神は関東地区で平均1ケタでした。巨人が出れば違うだろうと思うかもしれませんが、12年と09年の巨人―日本ハムはいずれも20%に届いたのは第6戦だけでしたからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”