大一番のカープ大迷惑 中日・山本昌「引退試合」なぜ広島で?

公開日: 更新日:

「ナゴヤドームでやってよ!」

 そう思った広島ファンは多かったのではないか。

 今季限りで現役を引退する中日の山本昌(50)が7日、最終戦となった敵地・マツダスタジアムでの広島戦に先発。1人限定の登板とはいえ、勝てば3位が決まる広島は、CS進出へ勝利しかない状況だっただけに、レジェンドの最後に花を添える余裕などない。3球目の117キロのスライダーを打って二ゴロに倒れた丸も、複雑だったろう。

 しかもその後に試合が中断。まるで試合後のセレモニーのように音楽がかかり、ビジョンに映像が流れた。記念ボールを渡しにきた一塁手の森野の手をギュッと握った山本昌は、中日ベンチから歩み寄ってきた谷繁兼任監督とまた握手。交代を告げられると涙を流した。入団からの映像が終了すると「お疲れ様でした」の文字。今度は一塁ベンチから出てきた広島の新井から花束を受け取りまた号泣し、ベンチ前では美智子夫人からも花束を受け取った。両チームのナインはこの間、ベンチの前に立って拍手をし続けるといったあんばいだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋