米国での故障遠因に日本人投手の“気質” 名トレーナーが指摘

公開日: 更新日:

「今季ならクマ(岩隈)のように日本人選手は勤勉だから、練習も全力でこなしている。野球に対する真摯な姿勢は立派だと思うが、試合でも練習でも100%の力を出し切っていてはケガにつながる可能性が高くなると思います」(グリフィン氏)

■怠ける中南米出身投手

 日本人投手とは対照的なのが中南米出身の選手たちだ。シーズン中の練習は手を抜く選手が大半。マリナーズのエースでサイ・ヤング賞右腕のF・ヘルナンデス投手(29)は典型的なケースだ。

「一般的な投手は試合前の投球練習で45球を要しますが、ヘルナンデスは登板日にはレーザーを当てて肩を温め、肩や肘の疲労を軽減する狙いから35球に抑えている(岩隈は45球)。登板翌日の最長250フィート(約76.2メートル)の距離で行う140球の遠投も、力を抜いた山なりのボールです。日本の投手がメジャーで長期間にわたって活躍するには調整法を見直す必要があるかもしれません」(グリフィン氏)

 前田に投球スタイルからブルペンの球数までガラリと変える勇気はあるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑