監督名指し G菅野に課せられる「負けない投手」への変身

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 巨人高橋由伸監督(40)が3日、「ヤナセ・ジャイアンツMVP賞」を受賞した。都内での贈呈式に出席し、「メルセデス・ベンツC180」をゲット。この賞を来季は誰に? と聞かれると、「常々言っているように、阿部、長野、坂本。投手は内海、菅野」とし、「(この賞を)まだもらったことがない菅野に取ってもらえたらいい」と指名した。

 2年連続で開幕投手を務めた菅野智之(26)は今季10勝11敗、リーグ2位の防御率1.91。先日、2000万円アップの年俸1億3000円でサインした。ただ、アップ額に納得がいかなかったのか、複雑な表情も浮かべていた。エースに高橋監督は「今年は打線の援護がなかったのもある」と前置きしながらも、こう注文をつけたのだ。

「エースには貯金をひとつでも多くつくって欲しいとは思うよね」

 菅野はこれまで「投手の実力は防御率」が持論だった。投手の勝敗はチーム力や打線との兼ね合いも影響する。純粋な実力は防御率で計れない。それが1点台なのに……が菅野の本音だろう。

「3年前にも『貯金論争』があったでしょう。11勝11敗、10勝10敗だった沢村に当時の原監督が『2年連続2ケタ勝利だけど、じゃあ2年間でいくつ貯金したのか。そういう部分において物足りない』と先発からリリーフ転向構想を語っている。防御率が投手の実力というのは常識。でも巨人のエースには当てはまらないことを菅野は知ったのではないか。打線が貧打でも、来季の開幕投手を争うマイコラスは13勝3敗。10の貯金を稼いだ投手もいるわけですから」(チーム関係者)

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