“生涯抑え”宣言も 厳冬巨人で沢村ホクホク1億円更改の裏側

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「1億円ピッタシで更改しました!」

 巨人沢村拓一(27)が1日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4800万円から5200万円アップの年俸1億円でサインした。会見で堂々と年俸を明かした沢村は、今季から抑えに転向。60試合に登板し、7勝3敗36セーブ、防御率1・32の好成績を残した。「そこ(1億円)はもちろん大切な部分かもしれないけど、優勝できなくて悔しい思いの方が強い」と話したものの、表情には充実感がにじみ出ていた。

 V逸したチームの主力の中で数少ない大幅増を勝ち取った。しかもキリのいい1億円の大台に到達したのだから、「評価していただいた」とホクホク顔なのも無理はない。球団関係者がこう言う。

「先発で5勝3敗に終わった昨オフの更改は1200万円ダウン。原前監督には中継ぎ転向を命じられ、忸怩たる思いがあっただろうに、『クローザーをやりたい』と宣言していた通りに抑えの座を勝ち取って成績を残した評価。他の主力との兼ね合いもあるでしょう。阿部が1億8000万円もダウンしたことで、厳冬更改のイメージになっている。V逸で他の主力に大幅アップをさせる材料もない。厳密に倍増なら9000万円前後になっていたかもしれないが、中途半端な額より、多少おまけしてでも1億円に乗せた方が、来季も気持ち良く最終回を締めくくってくれるのではないかという球団の配慮。乗せれば意気に感じて働くタイプですからね」

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