GPファイナル開幕 羽生結弦がまたもSP世界最高得点を更新
男子史上初の3連覇に向けて好スタートを切った。
フィギュアスケートのGPファイナル(スペイン・バルセロナ)は10日(日本時間11日)、男子ショートプログラムを行い、羽生結弦(21)が世界歴代最高を更新する110.95点で首位に立った。11月のNHK杯でマークした106.33点を4点以上上回り、自身の記録を大幅に塗り替えた。
ショパンの「バラード」に乗せて演技した羽生。ジャンプはNHK杯で披露した以上に切れがあった。冒頭の4回転を成功させると、中盤の4回転コンビネーションも難なく決めるなど、安定した滑りを見せた。
羽生のほぼ完璧な演技にレフェリーたちもケチのつけようがなかったのだろう。出来栄え評価では3点満点がつき、芸術性などを評価する演技構成点のうち「演技・実行」の部門でも10点満点を記録した。2位のハビエル・フェルナンデス(24、スペイン)に20点近い大差をつけてトップに立った。
演技を終えた羽生は「練習がうまくいって、落ち着ける要素はあった。NHK杯の評価を超えなくてはいけない、あの演技をもう一度しなくてはいけないというプレッシャーはあった。それを感じながらコントロールできた」と満足そうに振り返った。
フリーは男女とも最終日の12日(同13日)に行われる。