敵は超高難度プログラム 羽生が今季強いられる“己との戦い”

公開日: 更新日:

「自分の中では頑張った方だと思う」

 ソチ五輪王者の羽生結弦(20)は、そう言いながらも唇を噛んだ。

 自身の今季GP初戦となったスケートカナダ。前日のSPでまさかの6位発進となった羽生は、逆転を狙ったこの日のフリーでは、後半の1度を含む3度の4回転ジャンプをすべて着氷させた。それでも、最後のジャンプで転倒するなど2位に浮上するのが精いっぱい。2季ぶりの復帰で優勝したライバルのチャンに4.04点差をつけられ、SPとの合計でも11.60点差。後半の4回転で氷に手をつくなど、出来栄え点を伸ばせなかった。

 SPの演技後半に4回転を跳び、フリーでも4回転ジャンプを3本組み込む羽生のプログラムは世界トップクラスの技術に体力も必要とされる超高難度。GPシリーズの前哨戦で今季初戦となった10月のオータム・クラシックのフリーでも、冒頭の4回転トーループで手をつき、後半の4回転ジャンプでは転倒した。

 男子フィギュアは、元世界選手権3連覇のチャンが復帰したとはいえ、昨年の五輪と世界選手権を制し、GPファイナルでも2連覇中の羽生の1強時代。敵はやはり、己との戦いとして挑む超高難度プログラムということになりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償