マイナー契約でも米球界を選んだカブス川崎宗則の矜持

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 要するにカネ次第という声は、野球界でも根強い。

 これまで年俸が下がるのを敬遠してメジャー挑戦を断念した野手は枚挙にいとまがないし、カネや待遇が劣悪なマイナー契約が嫌で日本球界に復帰した選手もごまんといる。稼ぎはプロ野球選手の実力を示す唯一の指標でもあるから、カネにこだわるのは必ずしも悪いことではない。家族を背負っていればなおさらだ。

 しかし、少しでも高いレベルに挑戦したい、実力が上の連中を相手に勝負したいというのはアスリートの本能だ。とかくカネありきで生きる選手が圧倒的な中、アスリートとしての矜持を持ち続けているのが川崎宗則(34)ではないか。

 ブルージェイズからFAになっていたが、新たにカブスとマイナー契約を結んだ。

 2011年オフ、ソフトバンクからFAでマリナーズ入りしたときも、それ以降も、基本的にはマイナー契約。メジャーに昇格する都度、日割りで年俸が加算されるシステムでプレーし続けている。保証されている年俸はせいぜい数千万円。メジャー昇格したとしても、稼ぎはおそらく1億円程度だろう。昨オフ、FAになったときは古巣のソフトバンクが「10倍以上」といわれる年俸で秋波を送ったものの、ブルージェイズのマイナー契約を選択した。

 そんな川崎のハッスルプレーは地元トロントのファンから絶大な支持を得たが、今季はシカゴのファンを熱狂させるに違いない。

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