マグワイア心待ちのハム中田 「本塁打」より学ぶべきもの

公開日: 更新日:

 中田翔(26)が、かつての本塁打王との対面を心待ちにしている。

 日本ハムは米アリゾナ州ピオリアにあるパドレスのキャンプ施設を使用する。今年からそのパドレスのベンチコーチを務め、98年に当時70本塁打のシーズン本塁打記録をつくったマーク・マグワイア(52)が、日本ハムのキャンプを視察する予定だからだ。中田は「70本なんて考えられへんし、勉強になる」と話している。

 マグワイアは打撃コーチとしても優秀だ。10年からカージナルスのコーチを務めると、前年にリーグ5位だったチーム打率は2位(10年)、1位(11年)、2位(12年)に上昇。13年からの3年間は、ドジャースを地区優勝に導いた。

 中田がマグワイア・コーチから得るものは大きいに違いないが、中でも重要なのは本塁打より選球眼と右打ちの技術を磨くことではないか。

 マグワイアはメジャー通算16年間で出塁率4割超えが実に7シーズン。2打席に1回に近い割合で塁に出ていたばかりか、右打ちもうまかった。アスレチックス、カージナルス時代に指揮官だったラルーサは「右方向への進塁打はピカイチ」と話していた。一発を打つだけでなく自ら出塁し、走者を進める打撃が評価されていたのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず