クレー王者ナダルが急復活で錦織のバルセロナ3連覇に暗雲

公開日: 更新日:

 今季クレー初戦は楽勝だった。男子テニスツアーのバルセロナ・オープン男子シングルス2回戦。3連覇を狙う第2シードの錦織(26=世界ランク6位)は、同ランク102位でツアー未勝利のT・デバッカー(オランダ)に6-4、6-2で完勝した。

「風が強くて、僕にも相手にも厳しい試合だった。たくさんの日本人が応援してくれて心強い」と語った錦織。ベスト16にコマを進め、次戦は第13シードのJ・シャルディー(同ランク33位=フランス)と対戦する。

 昨年の錦織は第1シードで臨み「勝たねばならない」というプレッシャーの中でツアー9勝目を挙げた。今年の第1シードは同ランク5位のR・ナダル(29)。全仏の最多優勝9回など、クレーでは無類の強さを誇る「赤土の王者」だ。

 今大会は03年から13年までスペイン勢が連覇。そのうちナダルは8度も優勝しているのだが、それまで9年間決勝進出を逃したことはなかった王者が、14年は準々決勝で敗退。昨年もまさかの3回戦で姿を消した。

 先週のモンテカルロ・マスターズでは、2年ぶりにマスターズ優勝を果たしたナダル。この日の2回戦では同郷で同ランク50位のM・グラノリェルスにストレート勝ち。順当なら決勝で錦織と当たる。「母国でアジア人に3連覇を許すわけにはいかない」と燃えているはずだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ