過労困ぱいのはずが 錦織「チャリティー試合」参加のワケ

公開日: 更新日:

「なぜだ?」という声もある。

 テニス錦織圭(25)は13日、ロサンゼルスで行われたマリア・シャラポワ(28)主催のチャリティーマッチに参加。シャラポワと組んだ混合ダブルスとシングルスで会場を沸かせた。

 錦織は11月中旬にツアー・ファイナルを終えて帰国すると、数々のイベントをこなし、今月2日と4日には国内初開催のインターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(IPTL)に参戦。疲労困憊で体調を崩したのか、7日には発熱と嘔吐の症状を訴えダウン。検査入院し、ファンを心配させた。

 それでなくても今季は、左脇腹痛、右肩、左臀部、左ふくらはぎ痛などの故障も多く、まさに満身創痍。体の手入れが必要な時期なのに、渡米するなりチャリティーでラケットを握るとはどういうわけか。

 米事情に詳しいスポーツライターの吉川英三郎氏がこう語る。

「キリスト教の影響もありますが、欧米のスポーツ選手はチャリティーに積極的です。自分の得意なスポーツで、数十億、数百億円を稼ぎ、それを社会に還元するのは当たり前だと思っている。その一方で、チャリティーイベントに参加するだけで身銭を切らない者や、抱えている選手に精力的なチャリティー活動を行わせて、人気や商品価値を高めようと考えている代理人もいる。シャラポワと錦織は同じIMGアカデミーに所属し、仲がいい。前から決まっていたイベントだと思いますが、シャラポワ主催のチャリティーなら、ということで喜んで協力したのでしょう」

 人のために汗を流せるのも、万全な体があればこそだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性