「嫌でした」 レスリング川井梨紗子が語る階級上げの胸中

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 リオの女子レスリングはともに五輪3連覇を狙う53キロ級の吉田沙保里(33)、58キロ級の伊調馨(31)の2人が注目されるが、金メダル獲得が有力視されているのが63キロ級の川井梨紗子だ。58キロ級から階級を上げて臨んだ2015年の世界選手権(米国・ラスベガス)の銀メダルで初の五輪代表に内定した。全日本大学王者の父・孝人さん、1989年世界選手権代表の母・初江さんを両親に持つレスリング界のサラブレッドを至学館大学のレスリング道場で直撃した。

――初めて五輪の代表権を得た時の心境は?

「世界選手権で2位になって内定を頂きましたが、あの時はうれしさしかありませんでした。目標だった五輪に出場できるので浮かれていた時期もありましたが、すぐに切り替えて、今はやるしかないという気持ちでいっぱいです」

――58キロ級から2階級も上げたのは絶対王者の伊調がいるからですか?

「最初は階級を変える気など全くありませんでした。馨さん(伊調=顔写真)を倒すことを目標にしてきましたから。一昨年(14年)の全日本選手権で馨さんに負けてから、(至学館大の)栄(和人)監督から63キロ級への転向を勧められましたが、正直、嫌でした。馨さんを倒してこそ、真の王者だと思っていましたので。周囲の人からも階級変更を勧められて両親や先輩に相談してもなかなか、踏ん切りがつきませんでした。1つ上の60キロ級(非五輪階級)で世界選手権を目指そうかとも考えましたが、絵莉さん(登坂=48キロ級代表)から『63キロ級で五輪を目指すべきだ』と強く言われたことで決めました」

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