森“脱落”でライバルなし 西武・炭谷は「正捕手」10年安泰

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 もはや、恐れるものは何もない。2日のDeNA戦で貴重なタイムリーを放ったのが西武炭谷銀仁朗(28)だ。

 1点リードの四回に、自身2年ぶりとなるフェンス直撃の右三塁打。守っては高卒2年目の高橋光成を好リードし、完投勝利に貢献した。

 そんな炭谷が岐路に立たされたのが、14年オフだ。13年ドラフト1位で「打てる捕手」という触れ込みの森が入団。バットでは森の足元にも及ばず、シーズン後半はスタメンマスクを奪われることも多かった。この年に取得した国内FAを行使するのは確実と思われていた。

 それがFA宣言せずに残留。昨オフには年俸1億円プラス出来高の2年契約を結んだ。

「炭谷はガツガツしていない性格なので、気心の知れた西武残留を望んでいた。それでも森が脅威だと思ったら、迷わず移籍の道を選んでいたはず。残留したのは森の守備を見て、『とてもプロじゃ無理だ』と思ったからでしょう」(球団OB)

 その森はすでに首脳陣から捕手失格の烙印。西武の正捕手の座は当分安泰と言っていい。

「ベンチに帰ったら、中村さんから真っ先に『足遅っ!』と言われました」と、しゃべりでも絶好調の炭谷。28歳とまだ若い。今後10年はスタメンでマスクをかぶれそうだ。

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