復帰後連勝のダル 肘痛再発防止は“速球の割合”がカギ握る

公開日: 更新日:

 右肘手術から復活を果たしたレンジャーズ・ダルビッシュ有(29)が3日(日本時間4日)のマリナーズ戦に先発。5回2/3を投げ、6安打3失点1四球5奪三振の内容で、復帰後2連勝を飾った。

 首脳陣の判断で投球数は前回の85球から増えて95球が目安になるはずだったが、実際投げたのは88球だった。レンジャーズではチームの方針から、肘にメスを入れた投手は復帰後しばらくは先発投手の交代の目安である100球を投げさせない。患部の負担を減らし、再発を防ぐためだ。

 これまで肘の靱帯を痛める原因は投手によってさまざまとされてきたが、ここに来て新たな事実が判明した。

 米国のロバート・ケラー医学博士(肘、肩)を中心とした専門チームが発表した論文によれば、トミー・ジョン(腱の再建)手術を受けた83人の投手は、投球全体に占める直球の割合が平均46.8%。同手術を受けていない投手の39.7%と比べて、直球を数多く投げていることが分かった。同医師は「直球は腕を速く振るため、必要以上に肘に力が入り、それが靱帯を痛める原因と考えられる」としている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議