ジョコビッチ全仏初V 史上8人目“生涯グランドスラム”達成
絶対王者が快挙達成である。
テニスの全仏オープン最終日は5日(日本時間6日未明)、男子シングルス決勝を行い第1シードで世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)が第2シードで同2位のアンディ・マリー(29=英国)を3-1で破り初優勝。これで4大大会(全豪、全仏、全英、全米)で全て優勝する生涯グランドスラム(GS)を成し遂げた。05年の全仏から10年の全米にかけて達成したラファエル・ナダル(スペイン)以来、史上8人目の偉業である。
ジョコビッチは2度のブレークを許して第1セットを先取されたが、すぐさま巻き返し。第3セットでは2度のブレークポイントをしのぐなど粘り強さを発揮し、第2ゲームから5ゲームを連取。最終第4セットでは2度のブレークに成功し、宿敵マリーを振り切った。今大会は雨天中断や順延に悩まされ、難しい調整を強いられる中、世界1位の貫禄を示した。
生涯GS経験者7人のうち、最後に全仏を制して達成したのが4人。最近ではロジャー・フェデラー(スイス)が何度もクレーコートの壁に阻まれてきた。