「サンウルブズ」ハメットHC退任へ 日本に環境改善訴える

公開日: 更新日:

 名将が日本のラグビー界にダメ出しである。

 27日、南半球最高峰のスーパーラグビー(SR)に参戦する日本の「サンウルブズ」の初代ヘッドコーチ(HC)であるマーク・ハメット氏(43)が今季限りでの退任を表明。都内で取材に応じた同HCは「サンウルブズを離れるのは苦渋の決断ではあったが、自分の目標に向かって精進したかった」と今後は母国ニュージーランド(NZ)のSRハイランダーズのアシスタントコーチに就任すると明かした。

 SR参入1年目の今季は、ここまで12戦で1勝10敗1分け。NZでは名コーチと知られるハメットHCは、クラブ単位では世界と格差のある日本の現状について、「まず取り組むべきは環境改善。拠点をつくらなければダメ」と強豪国に比べて見劣りする施設整備を訴えた。

 サンウルブズはプロチームでありながら、専用練習場を持たず、公共グラウンドを借りている。トレーニング設備はプレハブ小屋にマシンを設置しているほど。世界の強豪と戦うプロの施設にしては貧弱さは否めない。

 19年のW杯開催に向けての強化は大丈夫か。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘