女子ハンマー投げ世界新 ブウォダルチクの“大食い伝説”

公開日: 更新日:

 東欧の大魔女が再び伝説をうちたてた──。

 リオ五輪の女子ハンマー投げで世界記録を更新し、初の五輪金メダルを獲得したポーランドのアニタ・ブウォダルチク(31)。2位の張文秀(30=中国)に5メートル54の大差をつける圧勝だった。

 2投目で早くも80メートル超えの大投てきを見せ、エンジンがかかってきた3投目。178センチ、95キロの大きな体から、リオの空に放たれた黄金色のハンマーは、飛んで、飛んで、黄色い世界記録ラインを大きく越えた。自身の持つ世界記録を1メートル21も上回る82メートル29の記録が発表されると跳び上がって喜びを表した。

 残された大きなバリアー――女子ハンマー投げの“80メートル”は長年そう言われてきた。破ったのはブウォダルチクだった。昨年8月に母国ポーランドでマークした女子初の80メートル超えとなる81メートル08の投てきは、“伝説”といわれた。同月の世界選手権(北京)でも80メートル85を出し優勝。

 絶好調で乗り込んだリオでは、6回の試技で80メートル超えを3度、うち2回はこれまでの自身の世界記録を更新。もはや彼女にとって80メートル超えは“当たり前”だった。「80メートルからどれだけ伸ばせるか」と臨んで、見事に世界記録をうちたてた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ