岩隈17勝目お預け チームの命運握る右腕に“20センチの壁”

公開日: 更新日:

 マリナーズ・岩隈久志(35)が自己最多の17勝目(12敗)をかけて26日(日本時間27日)のアストロズ戦に登板。6回を4安打1失点と好投しながら救援投手が打ち込まれ、自己最多の17勝目(12敗)はならなかった。

 この試合の前までで、チームは2チームが出場するワイルドカードによるポストシーズン進出争いで首位ブルージェイズと2.5ゲーム差の4位。残りのレギュラーシーズンは負けられない試合が続く。

 今季の岩隈は先発陣で唯一、ローテーションを守ってきた。これまでならシーズン終盤に決まって失速したベテラン右腕が息切れせずに白星を積み重ねているのはフォーム矯正が功を奏したからだという。

 昨季までは疲れから右肘が下がり、手投げになって制球を乱して自滅するケースは少なくなかったためだ。

「今季の岩隈は腕をしっかりと振り、スプリットに切れが出るようになったことが大きい。昨季までは不振や故障に悩まされましたが、これは極端に肘の位置が下がっていたからです。肘が肩の位置よりも下がると、手投げになって余計な力が入るため、肩、肘に負担がかかって故障につながりやすい。故障せずにローテーションを守ってきたのは、肘の位置が下がらずに上から投げてきたからだと思う」(Jスポーツ大リーグ中継で解説を務める評論家の三井浩二氏)

 岩隈の肘の位置の高低差は最大で20センチ近くに及ぶという。マリナーズのポストシーズンはこの肘の位置にもかかっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー