エース岸が海外FA権獲得も 引き留め気配みせぬ西武の本音

公開日: 更新日:

 残留要請どころか、むしろせかしていないか。今季、海外FA権を取得した西武岸孝之(31)。今季は右足負傷の影響で1カ月半戦線を離脱し、9勝(7敗)止まり。それでも長年西武を支えた、通算103勝のエースだけに球団は引き留めに必死かと思いきや、さにあらずだ。

 鈴木球団本部長は岸との交渉について、「チーム編成が遅れるので、早めにハッキリさせたい。マネーゲームになるのも避けたい」と話している。

 FA宣言をし、他球団の評価を聞いて回ればそれだけ時間もかかる。岸の年俸は2億2500万円。すでに楽天が「3年総額12億円」を用意しているという報道があるにもかかわらず、条件の上積みもなければ、考える時間も与えないという感じなのである。

 西武のフロントはとかく、昔から高圧的な態度を取ることが多かった。かつて所属した石井義人は「FA宣言するなら、他球団の話を聞くなと言われた。これじゃあ何のためのFA権なんですか!」と怒りもあらわにしていたほどだ。

 鈴木本部長も同様に「交渉の主導権は我々にある」と言わんばかりだが、今回の岸に限れば「金庫がカラッポ」というのが本音ではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情