ハム戦で先発不足露呈 田中正義“争奪戦”にソフトB参戦か

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「これでまた競合相手が増えるかもしれないな」

 ソフトバンクの3年連続日本一の夢が散り、セの球団スカウトがこう言った。この球団は、今月20日のドラフトで大学生の即戦力投手獲得を狙っている。そこへ、「ソフトバンクが割って入ってくるかもしれない」と言うのである。

 12球団トップの年俸総額を誇る圧倒的な資金力を武器にチームを強化してきたソフトバンクは、ここ数年のドラフトでは先を見据えた戦略をとってきた。過去3年の1位指名はいずれも高校生投手(13年は桐光学園の松井裕樹=現楽天の抽選に外れJR九州の加治屋を獲得)。昨年、一昨年のドラフトで獲得した計11選手(育成契約を除く)のうち、高校生は実に10人にのぼった。

 先日のスカウト会議後にも小川編成・育成部長兼スカウト室長は、高校にも大学、社会人にも好投手が豊富にいるとし、「あとは他球団の動向と抽選の数(で最終的な1位を決める)」と発言。重複の可能性が高い即戦力を回避し、履正社の寺島ら高校生投手の指名を示唆していた。

「でも、今季15勝で最多勝を獲得した左腕の和田を故障で欠いたCSのソフトバンクは、先発陣のモロさを露呈した。この日の先発はシーズン2勝の摂津ですからね。CS計7試合で先発投手に勝ちがついたのは、助っ人バンデンハークの2勝だけ。負けがついた若い武田、千賀の2人は2ケタを勝ったものの、シーズン後半から勢いが落ちていた。ソフトバンクには有望な若手選手が多くいるとはいえ、来季のことを考えれば計算のたつ先発投手が欲しいでしょう」(冒頭のスカウト)

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