臨機応変采配で日本S連勝 広島・緒方監督“神ってる”変節

公開日: 更新日:

 広島の緒方監督(47)がこの日も動いた。

 23日の日本シリーズ第2戦。1-1の同点で迎えた六回無死二塁、2ボール1ストライクからの4球目だった。菊池がバントの構えから一転、バスターを敢行。二走の田中は、打球が外野に抜けるのを見て、一気に本塁へ。クロスプレーとなって一度はアウトと判定されたが、リプレー検証の結果、セーフに覆り、勝ち越しに成功したのだ。

 緒方監督はさらに畳みかけた。なおも無死二塁の場面で、今度は次打者の3番・丸の初球に手堅く犠打を指示。打球を処理した増井の大暴投を誘い、追加点を手に入れた。攻めるところは攻め、送るところは送る。増井を揺さぶる臨機応変な采配で試合の流れを引き寄せ、この回だけで4得点。試合を決定づけた。緒方監督は「昨日、今日とカープの野球ができました」と、自画自賛だった。

 前日の試合でも、0-0で迎えた二回1死一、三塁の場面で石原に2球続けてセーフティースクイズを指示。大胆不敵な攻め手はともにファウルになったものの直後に重盗を仕掛けて得点していた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」