臨機応変采配で日本S連勝 広島・緒方監督“神ってる”変節

公開日: 更新日:

 昨季とは大違いだ。打者が出塁すれば、判で押したようにバントを指示。これがなかなか得点につながらず、ファンやマスコミの批判にさらされた。昨季の犠打数は135。これが今年は91に減った一方で、チーム総得点は506から684に増加した。

「昨季は盗塁成功率も約62%しかなかった。今季はオープン戦時からスタート練習を再度徹底。加えて緒方監督は選手に、『走者がスチールを仕掛けたケースでも、良い球が来たらどんどん打っていい』と言っている。それが併殺になっても叱責することもない。攻撃のバリエーションを広げるためにチーム方針としてこれを徹底した。そして緒方監督自身も、スコアラーと一緒に相手投手のクイック、クセの研究に時間を割き、仕掛けるタイミングを探った。技術向上、チーム方針の徹底、念入りな準備という3つが重なったことで臨機応変に攻め、得点することができる」(広島OB)

 ここまでの日本シリーズ、最も「神ってる」のは緒方監督のようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝