陽の補償は金銭 G若手は育成定評ハムのお眼鏡にかなわず

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 巨人はなんとも複雑ではないか。日本ハムは6日、FA権を行使して巨人に移籍した陽岱鋼(29)の補償として、選手ではなく、金銭のみを求めると巨人に伝えた。日本ハムの吉村GMは「総合的な判断」と話した。

 陽の昨季年俸は1億6000万円でBランク。規約では巨人からその年俸の60%の9600万円を受け取ることになる。

 もちろん、巨人が人材流出を免れたのは、日本ハムに提出した「28人」のプロテクトリストが巧みに作成されていたという見方もある。巨人はFAでDeNAから山口俊も獲得し、人的補償として21歳の平良を指名されたばかり。再び有望株を取られるようなら、さらなる痛手を被るところだった。金銭にシビアで若手の育成を重視する日本ハムへ巨人が提出したリストは、例えば年俸が億単位のベテラン、2億6000万円で37歳の阿部を外すなど、思い切ったものだった可能性がある。その分「28人」を他の選手に回すことができるからだ。

■「宝の山」は今は昔

 今回は選手を取られずに胸を撫で下ろしているであろう巨人。ただ、日本ハムは大谷を二刀流として花開かせるなど、育成に定評がある。選手を見る目、特に若手に対する確かな眼力を持っている昨年の日本一チームに「巨人の選手は結構です」と言われるのは、それはそれでショックなことである。球界関係者がこう言う。

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