小久保監督の好みか実力か 侍Jパ偏重濃厚で飛び交う憶測

公開日: 更新日:

「パの選手が多すぎるんじゃないの?」

 侍ジャパンの代表メンバーについて、球界ではこんな声が出ている。

 昨年末に大谷(日本ハム)、青木(アストロズ)ら19人が発表されている侍メンバーは今月下旬に全28人が決定する。スポーツ紙では早くも残り9人の名前が挙がっているが、千賀(ソフトバンク)、武田(同)、石川(ロッテ)と、パの選手ばかり。現時点の19人の内訳はパ11人、セ7人だから、さながらパ・リーグジャパンである。

「選手の実力はパが一枚上。過去の大会ではダルビッシュ、田中らジャパンの主戦投手はパの出身。交流戦が開始された05年からの12年間で、セが勝ち越したのは09年の1度だけだし、優勝も12、14年の巨人以外はすべてパ。日本シリーズも過去10年間でパが7回、日本一になっている」と言う球界OBの意見ももっともだが、一方でセ球団の関係者はこう言う。

「過去3大会の人数は拮抗していた(06年=セ13人、パ15人。09年=セ11人、パ12人。13年=セ13人、パ15人=メジャー選手を除く)。小久保監督はNHKで解説者を務めているが、ソフトバンク出身だから、パの試合を担当することが多いのが影響しているのかもしれない。つぶさに見ている選手は、数字だけでは分からない調子の変動なども把握していて、選出しやすいだろうからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝