WBC登板断念の重大影響…大谷の今オフメジャー挑戦に暗雲

公開日: 更新日:

 なにしろ、まだ全力疾走できない状態だ。無理を押して野手として出場すれば、反動は帰国後に必ずやってくる。

■投手の調整ができない

 それより何より、WBCメンバーとして拘束される約1カ月間、投手としての調整はまったくできなくなってしまう。今季の個人成績やチームに及ぼす影響は計り知れない。

 仮にWBCそのものへの出場を見送ったとしても、今回の故障は尾を引く。もともと右足首の関節は緩く、捻挫グセがあるから、いつ再発しないとも限らない。遊離軟骨が神経を刺激して痛みが生じているという話もあって、このまま痛みが消えなかったり、完治させようと思ったら手術が必要になる。その場合には復帰まで全治3カ月かかる。いますぐ手術をしたとしても、開幕には間に合わない。

 かねて目標としていたWBC出場がフイになれば、精神面も傷を負いかねない。

 WBCに出ようと出まいと、大谷にとって今回のケガは大打撃。WBCで活躍、チームの連覇に貢献して渡米するどころか、WBCもリーグ優勝も棒に振ってしまえば目標はすべて達成できないことになる。それでも大谷が、長年の夢を追い掛けて「グッドバイ」と日本球界を後にするとは思えないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー