WBCに向けて大張り切り 巨人・菅野の危険な「新球」習得

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「小久保監督は、口にこそ出しませんが、日本のエースは大谷ではなく、菅野だと考えている。東海大時代から豊富な国際試合での経験、好不調の波が少ない安定感、リーダーシップなど、大谷に勝る部分は少なくない」

 さる球界関係者がこう言った。一部報道では、3月に開幕するWBC1次ラウンド初戦の強敵・キューバ戦の先発に日本ハム大谷翔平(22)、翌日の豪州戦の先発に巨人菅野智之(27)が内定したというが、「その順番でいくと、決勝進出をかけた2次ラウンド第3戦、決勝のマウンドに上がるのは菅野になる。大一番を逆算して考えたもので、小久保監督の菅野に対する信頼感が表れている」というのだ。

 菅野は菅野でその期待に応えるべく、WBCに合わせて新球チェンジアップの習得に挑戦。キャンプを経て、いきなりWBC本番に導入する構えだが、これに巨人関係者はヒヤヒヤだ。

 日本のそれと比べて「大きくて滑りやすい」WBC公認球は、ただでさえ肩、肘に負担がかかる。過去に代表入りした投手の多くが、「特に前腕部に経験したことのない張りを感じる」と証言し、広島時代の前田、楽天時代の岩隈が大会後のシーズンで故障に苦しめられた。そんな“危険な”ボールを握って、新球を投げれば故障のリスクが倍増するんじゃないか、という懸念だ。

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