苦悩の選手会はついに事情聴取へ “WBC後遺症”続出の波紋

公開日: 更新日:

 不振やケガの原因がWBCにあるとすれば開幕延期を突っぱねた12球団も無視できなくなるだろう。森事務局長が言う。

「昨年の事務折衝では、12球団側から『出場選手のみ、開幕後に1週間程度、個人で調整期間を取ってもらったらどうか。その期間も登録日数として計算すればいい』という意見も出た。しかし、それはどうでしょうか。代表選手は帰国後の調整期間が必要というだけで、プレーできないわけじゃない。にもかかわらず、自分だけ出場しないことに我慢できるのか。ファンは納得するのか。チームが主力を欠くという中途半端な状態で、それを興行として見せるのか。そうした話を去年の事務折衝でさせてもらったんですが、聞いてもらえませんでした」

 代表選手の偏りもある。助っ人も含めれば、ソフトバンクは7人もWBCに派遣。阪神オリックスは1人しか出していない。

「それでも開幕延期をしないのならば、選手を派遣したチームほど不利になりかねない。『12球団から平等に選出するのか』ともなりかねません。そうしたことを避けるには、全チームが開幕にベストの状態を迎えられる期間を設けてもらうのが一番。そう思ったんですが……。とりあえず、今後は代表選手をリサーチして、夏の総会までに話をまとめられれば、と思っています」(森事務局長)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学