打たれても…ヤクルト小川“守護神継続”で心配な精神状態

公開日: 更新日:

 デジャビュだった。

 9日、広島戦。1点リードの九回に登板したヤクルト新守護神の小川泰弘(27)が、因縁の相手に再び打たれた。先頭打者の安打から1死三塁のピンチを招き、7日に逆転3ランを浴びたばかりの代打新井に、またも適時二塁打を許した。

 その直前、2日前の悪夢を断ち切るべく、珍しく真中監督がベンチを出てマウンドに向かった。

「邪心を捨てて、余計なことは考えずに自分のボールを投げよう」

 小川の両肩に手を置き、諭すようにそう鼓舞したが、実らなかった。

 入団以来、先発ローテの中心を担ってきた小川はチーム事情で中継ぎに配置転換。抑えの秋吉の故障離脱で、急きょ、ストッパーを務めることになった。リリーフ経験がほとんどない小川の起用にそもそも不安はなかったのか。伊藤智投手コーチはこう言った。

「(きょうも小川で)行くと最初から決めていたから。本当はもっと楽な場面で行かせてあげたかった。けど、点差は操作できない。新人じゃないし、神宮で何度も投げているから大丈夫かなと思ったんだけど……。(1死二塁から安部に)三盗されたところを見ると、あれだけ経験しているのになあと思うけど、次も抑えでいきます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」