山梨学院の強さは粘りのスカウティングと面倒見にアリ

公開日: 更新日:

 エース吉松塁(3年)は、MAX140キロのプロ注目左腕。高校通算31本塁打の捕手・五十嵐寛人(3年)は、日本ハムで19年間プレーをした元二軍監督・五十嵐信一氏(現・査定担当)の長男だ。注目のバッテリーはともに千葉県出身。メンバーは他に神奈川、埼玉などの関東を中心に、大阪や長崎など全国から集まっている。 

「前任校の長崎・清峰を日本一に導いた吉田監督を慕って選手が集まるのはもちろんあるにせよ、山梨学院の特徴として、狙った中学生を粘り強くスカウトすることが挙げられます。ある選手の親御さんによると、『地元の高校に行くから』と一度は断ったのに、学校の関係者から何度も熱心に電話がかかってきて、『そこまで言ってくれるなら』と入学を決めた選手もいるそうです。誘って入れるだけでなく、系列の山梨学院大をはじめとした進学や社会人野球など、次の進路もきめ細かく面倒を見てくれるそうです」(スポーツ紙・高校野球担当)

 昨夏、昨秋、今春、そして今夏と山梨県を4季連続で制した。昨夏の甲子園経験者が7人いることも武器である。

 昨夏は山梨大会の通算得点記録となる77点を叩き出した。今年は39得点。昨年ほどの打線の破壊力はないものの、スカウト同様、全5試合中3試合が2点差以内の試合を勝ち上がった「しぶとさ」がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず