元近鉄の天理・中村監督に聞く “プロ経験者”の高校野球論

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 ――プロでの経験を高校野球で生かしている部分はありますか。

「プロで学んだことは『基本に忠実』ですね。プロのキャンプでも、基本を徹底する。中学生チームの監督を9年間、大学の指導を5年半やって、僕がプロで受けた指導をそのまま言っても通用しないというのに気付きました。特に最初の指導が中学生だったので。普通にできるだろうと思っていっぺんに教えてしまう。例えば、ボールを捕って投げるという動作を一緒に教えてしまうと、“捕る”と“投げる”を半々しか聞いていなかったり。分けて指導してから、最終的に一連の動作でやらせた方が身に付くのが早い。それに気付くのに1、2年かかりました」

 ――普段の指導は厳しいですか?

「めったに褒めません。大声も出すし、名指しで叱るときもあるけど、それをフォローしてくれるコーチがいます。自分にも得意、不得意分野があるから、プロアマ関係なく僕よりたけた人がチーム内にいるのに、お願いしないのはもったいない。出しゃばらずお任せして、何かあったら監督の責任。ただ、スタッフにもかなり厳しく言います。『(指導を)任されたなら自分がやりたいことをやりなさい』と。『どうしたらいいですか』と僕に聞いてきたら任せた意味がないし、どういう意図でやったのかを答えられるかで、指導力が上がるかどうかが決まる」

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