ドラ1候補は広陵・中村のみ 甲子園“金の卵”のスカウト評

公開日: 更新日:

「早実の清宮幸太郎はいないし、それなりの実力をもった選手はドラフトの対象から外さなきゃならない。左腕では秀岳館の川端健斗や木更津総合の山下輝、右腕では大阪桐蔭の徳山壮麿、前橋育英の皆川喬涼や根岸祟裕らは大学進学だと聞いていますから」

 甲子園のネット裏でこう言ったのは、ある在京球団のスカウト。「今年はチェックすべき選手が少ない」とタメ息をつきながら、それでも「ドラフト1位候補」とエンマ帳に二重丸を付けたのが広陵広島)の中村奨成捕手(右投右打)だ。

 日本ハムの山田スカウト顧問はこう言った。

「キャッチャーとしては足も速い。何より最大の魅力は肩の強さです。捕手としての素質に恵まれているうえに、バッティングもいい。ダイエーにドラフト1位で入団した城島クラスの選手になる可能性がある」

 広島の苑田編成グループスカウト統括部長はこう評価する。

「走攻守と三拍子そろった選手。バッティングのパンチ力、脚力、肩の強さは持って生まれた才能を感じます。送球もどんな姿勢からでもうまくコントロールできる。内野手としても使えるので、どこの球団も(ドラフト)上位で狙っているという話は聞いています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因