ユルい出場資格 東京五輪マラソン代表選考「MGC」の課題

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■設定記録を1分厳しくすると…

 問題はMGCの出場資格を得られる条件だ。北海道は8月のレースということでかなり甘く設定されているが、MGCは地元五輪でメダルを狙う代表選考レースだ。例えば、男子のアフリカ勢は2時間5分を切る選手がゴロゴロいる。もう少し条件を厳しくするべきだという声もある。その点について、あるマラソン大会の関係者がこう言う。

「北海道マラソンに関しては、男女とも優勝者はMGC切符を取ったが、村沢明伸(26)は2時間14分48秒。女子の前田穂南(21)は2時間28分48秒とかなり低調でした。五輪代表のレベルを上げるために、他の対象レースの設定条件を1分厳しくすればクリアできる選手はいなくなるかもしれません。北海道以外の前回の対象レースを見ると、MGC条件内で走った者は男子7人、女子は6人しかいない。これに北海道マラソンやワイルドカードの選手を加えても、MGCに出場できる人数が大幅に増えることはない。五輪代表を選ぶ大会にしては寂しいですからね」

 これではアフリカ勢に対抗できるわけはないか……。

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