酷暑確実の東京五輪 室伏氏は競技日程は「選手第一」強調

公開日: 更新日:

 やはりこの国で夏場の五輪など無理を通り越して無謀だ。

 1日、2020年東京五輪パラリンピック組織委員会の室伏広治スポーツ局長が、19年春をメドに競技日程を固める方針を明らかにした。

 東京五輪最大の懸念材料は、言うまでもなく「暑さ」だ。毎日新聞は7月29日夕刊の紙面で「酷暑五輪『危険』レベル」という記事を掲載。専門家や研究機関の調査などを紹介し、真夏の東京五輪の危険性を説いていた。

 酷暑の負担が最も大きいマラソンは、開催時間を当初予定していた午前7時半から繰り上げる要望も出ているという。東京の日最高気温の平均(気象庁調べ)は今年7月が31.8度、昨年8月は31.6度だった。マラソンでなくとも、この時期の屋外競技は死活問題だ。

「朝や夜の方が涼しいし、アスリートファーストの視点を忘れないで時間設定も配慮する必要がある」とは室伏局長。死者を出したくなければ、深夜から早朝にかけて競技を行うしかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択