志願の完封勝利 武田翔太はソフトB投手陣“最後のピース”

公開日: 更新日:

 ペナント終盤で頼れる右腕が戻ってきた。

 6日、ソフトバンクの先発、武田翔太(24)が完投勝利。オリックス打線に8安打を打たれながらも、要所を締めて今季初完封をマークした。

 ヒーローインタビューでは、「ここ最近5回持たないピッチングが何試合かあって、野手の皆さんやリリーフに迷惑をかけていた。今日こそは長いイニングを投げたかった」と話した武田。八回までに121球を投げていたが、九回のマウンドは志願だったことを明かした。

 武田の存在こそ、投手陣にとって“最後のピース”。この日で優勝マジックは10と、リーグ制覇は時間の問題。懸念があるとすれば、CSを含めたポストシーズンだ。

 ソフトバンクは14勝(4敗)の東浜を筆頭に、12勝の千賀(3敗)とバンデンハーク(6敗)、8月に復帰以降は13イニング無失点で今季3勝負けなしの和田と、先発は粒揃い。それでもCSファイナルステージが6戦目までもつれた場合を考えると、頼りになる先発がもう1人欲しい。実際、6戦目まで戦った10年、14年のCSでは先発5人が中4日で投げた。

 今季はWBCの影響で右肩炎症に苦しんできたが、昨季14勝を挙げた右腕が戻ってきたのなら、ソフトバンクにとっても朗報。「優勝は仕方ないが、せめてCSで……」と日本シリーズ出場を狙っていたライバル球団はため息だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  5. 5
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  1. 6
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  2. 7
    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

  3. 8
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  4. 9
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  5. 10
    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり

    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり