甲子園の猛打どこへ? 広陵・中村U18で大スランプのワケ

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 甲子園の猛打はどこへいったのか。U18野球W杯の日本代表・中村奨成(広陵)のことだ。

 夏の甲子園で清原を抜いて史上最多の6本塁打を放ち、マスクをかぶっても肩と送球コントロールは抜群。一躍、今秋ドラフト1位候補に浮上した大型捕手も、今大会は1次ラウンド5試合を終えて、11打数1安打の打率.091で本塁打はゼロ。極度の不振に陥っている。

 甲子園で激闘が続いた心身の疲労に加え、木製バットに苦慮しているとの声もある。中村同様、調子がイマイチの清宮幸太郎(早実)、安田尚憲(履正社)は打撃練習では鋭い打球を飛ばしているが、中村は練習でさえあまり快音が聞かれないのだ。

 先日、TBSテレビ系のスポーツ番組で野村克也氏が「手打ちだな。典型的な金属バットの打撃」と評していたように、まだまだ打撃には改善の余地があるようだ。

 一方で、気の緩みを指摘する声がある。5日の南アフリカ戦後、小枝監督は「急造のチームでお互いを知り合うのは難しいが、ようやく仲良しクラブではなく、本音を言い合えるようなムードになってきた」と言っていた。試合前の練習中には、コーチが歯を見せながらペチャクチャやっている選手たちに「グラウンドではしゃべるな!」と一喝する場面もあったという。

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