掛布氏にも横文字肩書 なぜ阪神は監督退任者を球団に残す

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 その理由をあるOBが解説する。

「星野SDの場合は監督契約が1年残っていた。どうせ2億円の年俸を払うわけだし、国内外に太いパイプを持つ星野人脈を生かして編成や助っ人補強などの助言をもらっていた。余談だが、SD1年目は18年ぶりの優勝直後とあって、テレビや講演に引っ張りダコ。CM契約も多く『あの1年で10億円稼いだ』と豪語していた。和田SAは監督を辞めた時、スポーツ紙やテレビ局の解説者という話もあったようだが、当時は53歳と若く、坂井オーナーの『監督経験者は大事にしたい』という方針もあって、アマ球界を視察するスカウティングの仕事に就いた」

 掛布SEAの場合は、事情が大きく異なる。

「和田SAがいるから、本来は掛布SEAはいらない。でも、金本監督自ら二軍監督に呼んでおきながら、世代交代を表向きの理由に退任させたことで、球団はそれなりのポジションを用意せざるを得なかった。そこで、仕事は同じでも和田SAの肩書をTAに替えて、年上の掛布にSEAという立派な肩書をつけてフロント入りさせた。一方で、監督をクビにして、『ハイ、お疲れさん』と放り出せば、球団内部のことを漏らされる心配もある。口止めのためフロントで引き取ったという声もある」(在阪テレビ関係者)

 ちなみに、星野SDの推定年俸は7000万円だったそうだが、和田TA、掛布SEAは2000万円前後とみられている。

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