4連敗阻止に貢献 DeNA左腕・浜口の「NO」と言える頑固力

公開日: 更新日:

「チェンジアップとフォークが邪魔やった。球速が2つとも同じ。とくにチェンジは角度があり、思ったより良かった」

 ソフトバンクの藤本打撃コーチも、お手上げといわんばかりだった。

 3連敗で後がないDeNAは、先発した昨年ドラフト1位の浜口遥大(22)が、八回1死までソフト打線を無安打に抑える好投で、シリーズ初勝利を飾った。

「僕は細かいコントロールよりも、腕を振ることで勝負できる」

 本人が言うように、この日は強力ソフト打線に臆することなく腕を振った。フルカウントになる場面も何度かあったが、腕を振って投げれば、球が少々甘くなったり抜けたりしても、打たれないと信じた。144キロ以上をコンスタントに計測したストレート、チェンジアップ、スライダー、カーブ、フォークボールなど全球種で腕を振った。

 これが奏功し、大舞台で今季最高の投球を見せた浜口は、「集中し過ぎて調子の良い悪いはわからなかった。一人一人、集中して打者と勝負できた。プレッシャーはあったが、自分が最後にならないように気持ちを込めた」と胸を張った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘