DeNA日本シリーズ連敗で聞こえてくるNPBの“不安と安堵”

公開日: 更新日:

 本塁でのビデオ判定が明暗を分けた。

 29日の日本シリーズ第2戦。DeNAの3―1で迎えた、七回のソフトバンクの攻撃だった。

 柳田の適時打で1点を返し、2死満塁と好機を広げた場面。ここで5番・中村の鋭い打球が一、二塁間を割った。三塁走者の柳田が生還して同点。二塁走者の今宮も本塁を突いたが、クロスプレーの判定は「アウト」とされた。

 セーフでしょう! とベンチを飛び出した工藤監督の要請でリプレー検証を行っている間、テレビ局の中継ではさまざまな角度から捉えた問題のシーンの映像が繰り返し流されたが、「スローで見ても容易に判別できない極めて微妙なプレー。この場合、当初の球審のアウト判定が尊重される結果になるのが普通でしょう」とは、球界OB。

 が、長い協議の末に判定が覆り、ソフトバンクが勝ち越した。一塁側ベンチと右翼スタンドが大いに沸く中、「NPBの不安を審判団が忖度したか」と言ったのは、別の球界関係者である。

 冗談交じりでもそんな声が出るのは、今年の日本シリーズには始まる前から“物言い”がついているからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑