勝負分けた18番第2打 惜敗2位・鈴木愛のミスをプロ解説

公開日: 更新日:

【TOTOジャパンクラシック】

 フォン・シャンシャン(28)が鈴木愛(23)を2打差で振り切り連覇で幕を閉じた今大会。鈴木が3メートル以内につけた12、13番のバーディーパットを沈めていれば、その後の展開は大きく変わっていたかもしれないが、もうひとつのキーホールは18番(パー4)だった。

 19アンダーで1打リードのシャンシャンは、第1打を右のバンカーに入れて、第2打をグリーンカラーの手前に運んだ。

 一方、鈴木の第1打はフェアウエーのほぼ中央。第2打はピンまで161ヤード。ピン位置は手前13ヤード、左7ヤード。初日からショットがいいのでピンそばにつけてバーディーならプレーオフが濃厚だった。しかし、6番アイアンで打ったボールはグリーンに届かず花道で止まった。

 コースをよく知る田原紘プロが、鈴木のミスをこう解説する。

「18番グリーンはピン奥につけたら下り傾斜がきつく、1パットは難しい。左右のラインも同様です。鈴木はフルスイングしてもピン奥に行かないクラブを選択したことは間違いではない。だが、フェアウエーは平らなように見えて微妙なアンジュレーションがある。スイング中に伸び上がるのがやや早く、ボールの上っ面を打って飛距離が落ちた。鈴木はそこからの3打目を『相手がパーを取ることを想定し、(アプローチで)バーディーを狙いにいった』と言って1・2メートルオーバーした。思い切りよく振っていた第2打がクリーンヒットすればグリーンに乗っていたでしょう」

 鈴木はこのショットについて「(グリーンに)届くかなと思った。ちょっと当たりが薄かったので、打った後にグリーンが止まるのでもう一番手上(5Ⅰ)でもよかったのかな」と言ったが、ミスしたのはクラブ選択ではなかった。

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