横綱日馬富士が引退届提出 相撲協会の処分決定前に決断
日馬富士が現役引退を決断、師匠の伊勢ケ浜親方と共に29日午前、日本相撲協会に引退届を提出した。午後2時から記者会見する。
協会は鳥取県警と連携しながら危機管理委員会で事件の事実関係を調査中で、結果がまとまり次第、処分を決定する方針だったが、日馬富士は協会から処分される前に引退する道を選んだ。
29日開かれる番付編成会議も、引退を決意するきっかけだったようだ。同会議後に引退を届け出た場合、翌場所の番付にしこ名が残るため、引退する力士は、その前に引退届を出すのが慣例だ。伊勢ケ浜親方は29日朝、報道陣に「問題を起こし、相撲協会と世間に大きな迷惑を掛けた。この責任は重いと判断した。番付編成会議で引退届を提出する」と語った。
日馬富士は事件後、一貫して暴行の事実を認めている。27日に行われた横綱審議委員会の定例の会合では明確な結論には至らなかったが、「非常に厳しい処分が必要」との意見が大勢を占めていた。