著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

睡眠の質を高める最も効果的な運動とは? 有酸素運動よりも…

公開日: 更新日:

 加齢とともに、睡眠の質が低下し、不眠症状を訴える人の数は増加する傾向にあります。実際、高齢者の12~20%で不眠の症状を有することが知られています。一方、高齢者に対する睡眠導入薬の使用は、ふらつきや転倒などの副作用リスクが懸念されます。そのような中、睡眠の質に対する運動療法の効果を検討した研究論文が、地域医療に関する国際誌に2025年3月4日付で掲載されました。

 この研究では、睡眠の質に対する運動療法の効果について、2022年10月までに報告された研究論文が網羅的に収集され、それぞれの論文で報告されている解析結果が、統計学的な手法によって統合されました。最終的に、60歳以上の高齢者を対象とした25件の研究データ(被験者総数2170人、平均70.4歳)が分析対象となっています。

 それぞれの研究で検討された運動療法は、有酸素運動(サイクリング、水泳、速歩きなど)、筋力トレーニング、バランストレーニング(横歩きや片足立ちなど)、柔軟性トレーニング(体操やダンス)、複合運動(複数の運動を組み合わせたもの、ヨガなども含む)の5つのカテゴリーに分類され、睡眠の質に対する効果が比較されています。なお、睡眠の質は0~21点で評価されました(点数が高いほど質が悪化)。

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