綱とり大の里が横綱昇進までに修正したい「悪癖」…押し込まれて劣勢となってもしっかりと踏ん張れるか
昇進に向けてまた一歩前進した。
綱とりを狙う大関大の里(24)は15日、40歳の大ベテラン玉鷲を寄り切り。初日から5連勝と星を伸ばした。
今場所優勝なら言をまたず、優勝に準ずる成績でも、よほどのことがない限りは昇進は濃厚だ。
192センチ、191キロと立派な体格を誇り、相撲センスもバツグン。とはいえ、懸念がないわけではない。
大の里はかねて、「引き癖」と「腰高」を指摘されている。今場所2日目、高安との対戦をはたき込みで制したように、攻められると我慢できずに相手の頭を抱えて引く悪癖があるのだ。
「師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は『攻めた上での引き技なら問題ない』という見解です。攻め込んで後ろに下がらせ、相手が反撃に出てくるタイミングで引く。確かに理にかなってはいるものの、相手の頭を抱えるのは問題です。相手が引き技で落ちればいいが、粘られたらフトコロに呼び込むだけになりかねない。脇もガラ空きなので隙だらけですよ。近年は引き癖のある力士は珍しくないし、白鵬(現宮城野親方)でさえ、想定外に陥るとすぐに引いていた。しかし、それで墓穴を掘ることも少なくなかった」(角界OB)