著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

「何かをやる女」大坂なおみに浮上の気配…生活面はともかくコート上のメンタルはめちゃくちゃ強い

公開日: 更新日:

 テニスの4大大会第2弾、全仏オープンが近づいてきた(本戦は25日から)。

 日本のニュースシーンからすっかり遠ざかった大坂なおみが、また面白くなっている。

 現役では、イガ・シフィオンテクの5度に次ぐメジャー4勝の実績を持つ大坂はまだ27歳。全米初優勝が20歳だった2018年で、全米と全豪を連覇、女児を得たのが23年、そしてパートナーとの離別……“多様性の女王”は短い間にいろいろあった。あり過ぎた、かも知れない。

 すぐにツアー復帰し、831位まで落ちたランキングを50位台まで戻したが、産後の復帰は厳しい。腹筋を痛めるなど、昨秋の中国オープンから今年のオークランド、全豪と3大会連続で途中棄権。特にオークランドでは、決勝で第1セットを奪いながらラケットを置かざるを得なかった。そこで昨年9月からコーチについたパトリック・ムラトグルーが荒療治に出た。

 4月22日のマドリード1000で初戦敗退すると即刻、英仏海峡に面したサンマロ125の推薦枠を取り付けた。女子ツアーは4大大会を頂点に1000、500、250とピラミッド型に形成され、125は最下部。このレベルでは4年ぶりの出場で21年の全豪以来の優勝を飾り、続くイタリア国際で4回戦まで勝ち上がった。クレーコートでの初タイトル、初の8連勝……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々