カブス入り前田健太 メジャー復帰に足りない球速2キロ...「直球の質が回復しなければ厳しい」とスカウト

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 タイガースから戦力外となった前田健太(37)が日本時間16日、カブスとマイナー契約で合意。複数の米メディアによれば、近日中にも傘下の3Aアイオワに合流するという。

 カブス投手陣はエースの今永を筆頭に、先発、リリーフとも故障者が続出。台所事情が厳しいだけに、前田はマイナーで結果を残せばメジャー再昇格の可能性もあるとはいえ、先行きは不透明だ。 

 ツインズ在籍時の2021年8月に受けた右肘靭帯の再建手術から23年4月の復帰後は年々、球威が低下。ア・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に入った20年に91.6マイル(約147キロ)を記録した直球の平均球速も今季、90.2マイル(約145キロ)と2キロも落ちている。

 ナ・リーグ球団のスカウトがこういった。

「球威や球速の低下を自覚しているのか、年々ストレートの割合も減り、今季は19.4%と初めて2割を割り込んだ。前田はスプリットチェンジをはじめ、スイーパー、シンカー、スライダーと多彩な変化球を織り交ぜて打ち取ってきたのは、伸びのあるストレートがあったからこそ。直球の割合が減った今季は相手打者に変化球を見極められるケースも少なくなかった。ストレートの質が回復しないようでは、再びメジャーのマウンドに上がるのは厳しいのではないか」

 前田はメジャー通算226試合で68勝56敗、防御率4.20。日本の名球会入りに必要な日米通算200勝まで残り35勝としているが、シカゴで輝きを取り戻すことができるか。

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