チームで孤立気味も…巨人・山口俊はFA野上が“心の支え”

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 宮崎で春季キャンプ中の巨人が12日、2試合目の紅白戦を行い、3番手で山口俊(30)が今季初登板。1イニングを10球、3者凡退で抑えた。

 FA移籍1年目の昨年は、7月に暴行事件を起こし、後半は謹慎。わずか1勝に終わった。

 前日11日に視察した長嶋茂雄終身名誉監督には「去年ああいう問題、事件が起こったし、今年は野球を一生懸命頑張って欲しいということよ」とハッパをかけられたばかり。「期待に応えたい」と背筋を伸ばし、久々の実戦登板で好発進。

 高橋由伸監督が「やっぱりいいなと思った」と目を細めれば、「臨時コーチ」最終日だった松井秀喜も「もともと力のある投手。ケガなく実力を発揮してくれれば、巨人の勝利につながると期待している」とベタ褒めである。

 チームでは事件の影響がまだ残る。九州出身のある球界関係者がこう言った。

「同じ九州人だから心配している。で、この前『おい大丈夫か?』と声をかけた。そうしたら、そのまま素通りされた。聞こえなかったのかもしれないけど、いつもそんな感じ。チーム内でも味方は少ないらしいが、当然という気がしたね」

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