メダルラッシュは一過性? 東京五輪後に日本弱体化の懸念

公開日: 更新日:

■英国の二の舞に……

 最近の例では12年ロンドン大会を開催した英国だ。08年北京大会後、約480億円もの強化費を投じ、自国大会では金29個を含む同国史上最多の65個のメダルを獲得。続く16年リオでも67個とメダル数を更新したとはいえ、これはロンドン遺産にすぎない。英国はメダル有望種目に特化し、選手も一部のエリート選手のみを強化してメダル量産につなげた。一方で、ロンドン、リオ世代に次ぐ、ジュニア世代の育成は進まず、英国はサッカーラグビーなどの一部のスポーツを除き、弱体化するのは必至とみられている。

 政治家の変節は洋の東西を問わない。英国同様、自国開催が終われば、国を挙げての五輪への機運は冷め、政治家が手のひらを返してスポーツ関連予算の削減に動くのは想像に難くない。

 日本がメダルラッシュに沸くのは、東京大会で最後か。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪